スーパースポーツデッサン 基本篇
スーパーマンガデッサンシリーズの4冊目になります。今回は著者が現役のアニメーターで、NHKアニメ「MAJOR(メジャー)」のスポーツシーン担当の作画監督さんです。
スーパースポーツデッサン 基本篇
立中順平 著
スポーツやアクションシーンなどの動きのある絵づくりに特化したデッサン講座になっています。骨格デッサン人形からして普通のとはちょっと違う。簡略化した筋肉を張り付けているのは初めてだ。運動動作の基本や、連続動作でどれを決めポーズにするか?や、運動線といったスポーツが苦手な人でも絵を描くのに役に立つ法則を解りやすく教えてくれます。
また漫画的というか、実際にはありえないのだけど迫力ある絵にする方法や「らしく」魅せるポイントも、数多くの作例で見せてくれる。野球の動作が多くのスポーツに共通しているとは目から鱗でした。とりあえず「基本編」ということで、いずれ水泳や自転車などの乗り物系も出てくるだろうか?
■スーパースポーツデッサン(グラフィック社)
▼目次(スーパースポーツデッサン 基本篇)
第1章 スポーツデッサンの基本法則 p.9
人を動かす3つの基本力 p.10 /決めポーズ…スーパー式基準 p.18 /紙上骨格デッサン人形を開発してみよう p.24 /紙上骨格デッサン人形に筋肉を着せよう p.46 /肩と股関節で四角をつくって、胴体を積極的に動かしてみよう p.58 /体の可動域 p.60
第2章 落下(重力)と回転で表現する p.65
スポーツの基本は「いきなり走り出す」 p.66 /すべてのスポーツは素早い「連続動作」が必要 p.76 /「落下」を使えばすべてのスポーツで素早い「連続動作」が表現できる p.80 /球技の基本は回転でもある p.88 /運動線とは!? p.100 /野球が描ければどんなスポーツでも描ける p.106
第3章 リラックスで決まる美しいポーズと形 p.107
骨や筋肉までしなる、伸びる…野球シーンの数々 p.108 /全身リラックスでノビノビ伸びる…サッカーシーンの数々 p.152 /優雅にしなる、伸びる…フィギュアスケートシーンの数々 p.182
またメジャーだからこそスポーツシーン専門の作画がいるわけで、このレベルに達しているアニメの方が少ないような気もした。