写真が語る第一次世界大戦

 人類史上初の世界大戦。1914~1918年の4年あまりの戦争で起こった象徴的なできごと(塹壕戦、タンク、毒ガスなど)を写真で綴っています。

写真が語る第一次世界大戦写真が語る第一次世界大戦 (「知」のビジュアル百科16)

 オーストリア・ハンガリーのフェルディナンド大公暗殺という、銃によるテロによって始まった世界大戦。主戦場となったのはヨーロッパですが鉄道・海上輸送をフル動員して全ヨーロッパだけでなく世界中から人、モノを集めた総力戦になった。6500万人の兵士が戦い、うち戦死800万、病死200万、負傷2120万、行方不明780万にのぼった。そして民間人も約660万人が殺された。

 今でこそ戦争であっても守るべき法(毒ガスについてなど)が定められているけど、この第一次大戦のやり過ぎがあったからだろう。4年もの絶望的な消耗戦が続いた塹壕の戦闘も、最後は補給が滞るという国力が底をついた形で決着する。4週間のつもりが4年になって、とにかく戦争を止めようという気運ができて休戦で終了する。


写真が語る第一次世界大戦(あすなろ書房「知」のビジュアル百科)

 この大戦で西欧列強は大航海時代から貯めこんだ富を消耗し、世界各地の植民地支配も緩んだ。世界の中心はアメリカに移り、アジアの日本は軍事国家として台頭する。特に日本はドイツ領を掠め取り、きっちり戦力を温存し、後の大戦につながる国力をつけてしまう。

 「紅の豚」が第一次大戦のあとの話で、宮崎駿はこの時代のメカ等をよく描いておられる。まあ、多砲塔戦車や塹壕戦や毒ガス戦や複葉機なんてものを好き好んで物語に出す作家は他にいないでしょう。にしても第一次世界大戦をまともに描いた作品って映画を含めても異様に少ない。

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目次(写真が語る第一次世界大戦「知」のビジュアル百科16)
 分断されたヨーロッパ p.6 /運命の銃弾 p.8 /西部の戦い p.10 /戦う男たち p.12 /入隊 p.14 /塹壕を掘る p.16 /塹壕での生活 p.18 /塹壕での戦い p.20 /連絡と補給 p.22 /監視と偵察 p.24 /砲撃 p.26 /塹壕からの出撃 p.28 /死傷者 p.30 /戦時の女性たち p.32 /空の戦い p.34 /飛行船 p.36 /海上の戦い p.38 /ガリポリ p.40 /ベルダン p.42 /毒ガス攻撃 p.44 /東部戦線 p.46 /砂漠の戦い p.48 /スパイ活動 p.50 /戦車戦 p.52 /アメリカの参戦 p.54 /敵戦線の地下で p.56 /最後の年 p.58 /停戦と講和 p.60 /戦争の代価 p.62 /索引 p.64

写真が語る第二次世界大戦 (「知」のビジュアル百科17)

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