売れるストーリー&キャラクターの作り方

 エンディングで感動する・満足する・カタルシスを得るための「物語の構造」を説き明かします。そのストーリーを「13フェイズ構造」で組む方法を紹介する。

売れるストーリー&キャラクターの作り方超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方

 第1部「ストーリーとキャラクターの基礎」では、今までのストーリー論であった起承転結、序破急、ハリウッド脚本術(昔話の構造31の機能分類)で、どこが違って、どこが使えるのか?整合性をとる形で分析します。

 簡単にいうと起承転結は間違い、序破急は単純すぎ、31構造は複雑で使いにくいので、3幕構成13フェイズ構造にしましたということ。ストーリー(物語)をプロット(本質:あらすじ)とテリング(表現:小説では文体、漫画ではキャラ、映画では役者など、のちにリマインダー)に分けます。プロット(第2部)を13フェイズ構造で、テリングをリマインダー(第3部)とキャラクター(第4部)で説明している。

 第2部「プロット」で13フェイズ構造を徹底的に解説。千と千尋の神隠し、スターウォーズ、ワンピース、マトリックスなどに、13フェイズを当てはめて分析します。

 第3部「リマインダー」は好き嫌いの話です。アニメーションの絵柄や、役者、音楽などはどうにもなりませんが、脚本段階でどうにかなる作品ジャンルやキャラクター性(性格)、恋愛や恐怖など好みの感情にまつわる構造とコントロール方法についての解説。

 第4部「キャラクター」は、プロット上でのキャラクターの役割を8種類にカテゴリー分けします。ほか、作品ターゲット層に向けてのキャラ作りについて。

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 既刊のストーリー本を良くまとめていて解りやすい。新しいところは7分類のキャラクターを8にしてまで、長編連載漫画(ワンピース)やシリーズモノ(寅さんや時代劇、探偵モノなど)のプロットを解説している。要は13フェイズ構造を、キャラ毎に入れ子構造にして、シリーズ全体の主人公と各話に主役がいる構造です。

 料理と同じく、感動する作品(のポイント)には守るべき13フェイズの作り方のレシピあるということ。素材の違いや、料理を出す順番でアレンジはあれど、1皿(1キャラクター)を13フェイズで料理して感動させる感覚かと。長編シリーズ作品なら1皿ずつとか、全皿まとめて出すとかの調整ができます。

 あと、たくさんの映画や漫画の良し悪しを分析しています。全部ネタバレになるので、未見の気になる作品の箇所は読み飛ばしましょう。

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ISBN-13: 9784062172462
▼目次(超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方
お気に入りの入力デバイスを持って! p.1
はじめに p.8
もくじ p.14

第1部:ストーリーとキャラクターの基礎
1 「本質」と「表現」―2つの方向性で考えてみよう! p.18
2 「おもしろい」とはなんだろう? p.33
3 誰を楽しませるのか? p.35
4 ショート・プロットをまとめる p.36
5 キャラクター・プロブレムの設定 p.41
6 精度の高いアクションでつなぐ p.43
7 「三幕構成」と「友情/努力/勝利」と「対立/葛藤/変化」 p.46
8 あなたの「起承転結」は間違っていませんか? p.49
9 ハリウッド脚本術を超えて… p.52

第2部:プロット
10 本能的なおもしろさ「13フェイズ構造」とは? p.56
【第1幕】対立:0.背景 1.日常 2.事件 3.決意
【第2幕】葛藤:4.苦境 5.助け 6.成長・工夫 7.転換 8.試練 9.破滅 10.契機
【第3幕】変化:11.対決 12.排除 13.満足
11 1、2、3、4、たくさん p.75
12 「変化を納得」させる「2つの葛藤」 p.83
13 「因果応報」 p.87
14 ゲームとは「選択」 p.97
15 予想をはずし、期待をかなえる選択 p.102
16 「重ねがけ」して強調しよう p.107
17 13フェイズ構成によるシリーズ構成 p.131
18 パクリ(盗作)とオマージュ p.144

第3部:リマインダー
19 商品価値はリマインダーにあり p.150
20 未見性リマインダーとネガティブ・リマインダー p.158
21 ドラマ・リマインダー p.163
22 リマインダーを使おう p.170
23 視聴者の感情を操作しよう p.180

第4部:キャラクター
24 キャラクターの8つの役割 p.202
1.主人公 2.狂言回し 3.協力者 4.敵対者 5.犠牲者 6.依頼者 7.援助者 8.対抗者
25 新しいキャラクターの創造 p.214
26 キャラクターの商品力 p.227

あとがき p.230
奥付/著者:沼田やすひろ/カバーイラスト:田島昭宇/ブックデザイン:山田満明 p.232

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