プロの原作者になる漫画原作のつくり方
若桜木 虔(作家)、すぎたとおる(漫画原作者)に3人の漫画原作者志望(?)のライターが質問する形式の座談会をまとめた本。一応、章ごとに目次がふってありますが雑談にちかく、まとまりのない内容になっています。
まんが原作者インタビューズで漫画原作者には2種類あって、名前が出るだけで本が売れて実力もある大御所。週刊連載などで漫画家が資料集めやストーリーを考えている余裕がなくなって、ネーム以前の作業を手伝うアシスタント的な原作者。後者にはその分野の専門知識を提供するアドバイザーとストーリーを練って漫画家に伝える原作者に分かれることもあります。「漫画原作のつくり方」は後者のアシスタント的な原作者になる方法がメインで、「漫画原作」論的なことはほとんどありません。
「漫画原作のつくり方」では専門知識を(最低3つは)持つよう勧めています。レベルはスポーツでいうと県大会出場くらいの知識と経験が必要ということで、野球漫画の原作者になりたければ甲子園出場はしていないといけなくなります。いっぽう「まんが原作者インタビューズ」に出てきた某マンガ雑誌編集者は「いらない」といっていました。むしろ連載をもたせるストーリーを書ける方が大事なようです。専門知識はないよりある方が良いに決まっていますが、麻雀や野球のような安定したジャンルでもない限り「流行」があるし、ひどいとヒット作1本に二番煎じ狙いの作品が数本で消えていくジャンルもある。
この本で一貫していることは漫画原作者でやっていくなら「何でもする」という姿勢。知らない分野の依頼がきても「専門家」のふり して、あとでインターネットで調べまくって原稿書くのだそうです。もっといえば編集者、漫画家がダマせればそれで良いらしい。プロなら「ムリです」「(知らないから)できません」は口が裂けても言うなということでしょう。
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アンティーク・カップ&ソウサー
ヨーロッパのアンティーク・カップの美しい写真と、歴史や多くの逸話を知ることができるティーカップの資料集。
収録カップの範囲は18世紀前半~20世紀前半にかけてです。製造窯元はイギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、オランダ、イタリア、チェコ、ハンガリーに渡ります。
アンティーク・カップの写真は大きく美しく、名品鑑賞として楽しめる。そして知識の方は基礎的なことから、今でこそ高級ブランドになっているメーカーの黒歴史ともいえる話まで、ヨーロッパの焼物興亡史を伝えてくれます。
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黄昏の岸 暁の天 十二国記
泰王驍宗が登極して半年、戴国に乱が起きる。驍宗と麒麟の泰麒がともに行方不明になり、戴国は混乱を極め、妖魔が徘徊し、荒廃した国になる。そしてアニメ第18話「風の海 迷宮の岸」四章に登場した戴国将軍の「李斎」が景王陽子に会うため、命懸けで慶国金波宮にやってくる。
時系列としては「風の万里 黎明の空」の後の慶国です。金波宮には「風の万里 黎明の空」で活躍した人物が多く召抱えられ、慶国の復興を進めています。にしても初勅が「伏礼を廃す」だからって、陽子の周りの雰囲気が反乱軍のときのまんまとは・・・朝廷コントの始まりか?そのうち役わりも決まってきて朝議は学級コントになる予感・・・
戴国を救うため泰麒を探すことになるのだけど、これが十二国初の大事業なる。そして最大の壁になる「天の条理」。十二国を創造した「天帝」の存在にせまるエピソードがいくつか出てくる。
ニンマリするポイントは初登場(?)の範国のナルシスト王とわがまま美少女麒麟、プリプリ祥瓊(しょうけい)、猿王と赤子の漫才です。女子高校生から王になった陽子が、何ものにも屈せず自然体で「王さま業」をする様子は長編ファンタジーの安定感が出てきた感じがします。
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ファンタジー・ブックガイド
インターネットが発達している時代にブックガイドに1800円+税というのもどうかな~と思いますが、読者目線のファンタジー作品紹介というのは意外に少ない。良いところは作品主体のガイドブックで、作品の雰囲気と世界設定が近いものをジャンル別につなげている。知っている好みの作品の前後をあたればヒットする確率は高くなる。
ファンタジー作品の定義は曖昧でジャンル分けは難しく、児童向けのも入っています。メインの紹介は134作品、コラムや欄外も含めると400作品以上を扱っている。正直、もう少しあらすじを書いてくれないと判断できないよ~と感じましたが、著者コメントを読むと「粗筋をドーンと書いちゃダメ、ボツ!」になったそうです。読者の楽しみを奪う「ネタバレ」を避けつつ、面白そうだと思わせるように「あらすじ」をドーンと書くのがガイドなんじゃないだろうか?
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華胥の幽夢 十二国記
十二国記シリーズの短編集。
▼目次
◇冬栄:戴国、泰王驍宗の命で漣国を訪ねた泰麟。かつて呉剛環蛇を持つ廉麟によって蓬莱(日本)から助け出されたお礼を兼ねての訪問。これまたクセのある廉王の登場。「黄昏の岸 暁の天」に続くホッとできるエピソード。
◇乗月:もと芳国公主 祥瓊(しょうけい)の懺悔の手紙を芳国 月渓のもとに届ける話。峯王仲韃を弑逆した罪に悩む月渓が「人は変わることができるのだ」と悟るエピソード。TVアニメ第40話
◇書簡:登極したばかりの慶国、景王陽子が雁国の大学で学ぶ楽俊と近況などの便りをかわすエピソード。TVアニメ第22話
◇華胥:才国、采王砥尚が求める理想の国。その理想を夢に見ることができる宝物「華胥華朶(かしょかだ)の枝」謎の殺人事件も起きてちょっと探偵物の雰囲気があります。アニメに出てきた采王は砥尚の次の王。
◇帰山:前半は柳国で奏国の利広と雁国の風漢がオヤジ漫才をします。600歳+と500歳+の会話はファンタジーならでは。後半は奏国、宗王御一家の家族コント。十二国最長の大王朝は家族の危機が国家の危機に直結する面白さ、一番好きなエピソードです。
■十二国記(公式サイト)
■十二国記 Wikipedia:ちょっと複雑な十二国記シリーズの基礎知識として。
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DRAWING THE LIVING FIGURE
洋書でありながらデッサン参考書として評価が高いので買ってみた。やさしい美術解剖図のJ.シェパード著ですが、洋書なので文字情報はほとんどわからない。ほぼA4サイズの本で表紙カバーはありません。価格は為替によって上下して以前は円高で1200円以下のときもありました。1400円になると割安感は薄くなります。
中身は老若男女、人種もバラバラな60体の人物デッサンが載っています。ポーズ集というより「表面解剖学」という皮膚の質感を解説する為のもので、皮膚の下の骨や筋肉の図とセットになっています。筋肉の盛り上がりや関節部のくびれなどの皮膚の表現には大変参考になるでしょうが、キャラの決めポーズやこの絵からマンガデッサンを起こすのはキビシイかも知れません。
やさしい美術解剖図を読んで、それを実践するための参考書という位置付けが好いのではないでしょうか。
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Quarterly pixiv(クォータリーピクシブ)一覧
イラスト投稿&コミュニケーションサイト「pixiv」から生まれた季刊雑誌。ピクシブで開催されたイラストコンテストの結果発表や、人気絵師のメイキング・インタビューを掲載しています。
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物語の体操 大塚英志
漫画原作で見かける人なので読んでみた。この本は「小説」の才能がない人でも小説家のように書けるのか?という挑戦と、小説を書くための文章の筋力トレーニングを実践することが目的です。タロットカードでストーリーを組み立てる訓練をしたり、マンガ「魍魎戦記摩陀羅」(田島昭宇)は「どろろ」(手塚治虫)の「盗作」と告白して作品構造をパクる方法を述べたりして興味を引く構成になっています。
スポーツ選手が毎日練習するように文章も毎日書く方がよいでしょう。小説の骨である「物語」だって効果的な筋トレをしなければ上手にならないでしょう。それは解るけど、これらのメニューを毎日続けるというのは結局のところ「努力と根性」論になるわけです。おそらくトレーニングすれば其れなりの「小説」は完成するでしょう。しかしそれは小説家が書く、お金を払ってでも読みたい「小説」とは何か違うのではないかと思う。でなければ・・・
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激マン6 Photoshopスーパーテクニック
初めてでもすぐ描ける!Photoshopスーパーテクニック
/美術出版社
コミッカーズの漫画技法書、激マンシリーズの6冊目。Photoshopを使ったCGの描き方、特に塗り方の違いで分類し解説している。
この手のCG解説本は絵の上手い人に描き方講座を依頼してみたら、PhotoshopやPainterだったり複数のソフトを使っていたりして1冊として統一性がないことが多いです。でも「初めてでもすぐ描ける!Photoshopスーパーテクニック」はPhotoshopだけなので、ソフトを買ったけど描き方どうしようか?という時、自分にあった塗り方を探すのに良いと思います。