ザ・ストリートスタイル
若者の間で生まれるストリート・ファッション。そのスピリットや社会的背景を年代別に、イラストを添えて解説する。
よくある服飾の歴史とは違っていて、フランス革命以降の欧米ファッションの系譜です。特に産業革命による大量生産、映画・音楽メディアを巻き込んだ大量消費の大衆ファッション。その大元となるストリート・ファッション誕生の時代背景が詳しく年代ごとに書かれています。
フランス革命後もしばらく続いた貴族のオートクチュールから始まる。産業革命が浸透して、アメリカが台頭する頃、上流階級から映画・音楽にのって中産階級にファッションが拡がっていきます。第二次大戦以降になるとストリート・ファッションの出自や背景よりも、デザインが先行して消費されていくようになる。それに伴って数年単位で新しいファッションが出ては消えていく。古い本だけどテクノもボディコンも、もう歴史になっている。
■ザ・ストリートスタイル(グラフィック社)
ストリート・ファッションの源は、思春期特有の好奇心と純粋理想主義にあるとされています。若者が大人社会に触れて反発したり、絶望したりする感情を音楽やスタイルで表している。だとしたら今の時代は、思春期特有の状態を腐りながらも維持している、大人が作ったモノをタダ消費しているだけなのか?
ISBN-13: 9784766108958
▼目次(ザ・ストリートスタイル)
もくじ p.4
はじめに p.6
Chapter1 -1900年代 p.9
17世紀・バロック p.10
18世紀・ロココ p.16
19世紀[1]新古典主義(1795-1820) p.21
19世紀[2]ロマン主義(1820-1848) p.24
19世紀[3]新ロココ主義(1848-1870) p.28
19世紀[4]世紀末(1870-1900) p.34
Chapter2 1901-1918 p.39
Chapter3 1918-1945 p.45
Chapter4 1945-1959 p.61
Chapter5 1960-1969 p.93
Chapter6 1970-1979 p.133
Chapter7 1980-1989 p.149
Chapter8 1990-1995 p.175
Maps p.189
Roots of Street Style p.190
Roots of Street Music p.192
参考映画 p.201
参考文献 p.203
あとがき p.206
奥付 p.208