クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST

 インターネット時代の創作活動について、考え方のヒントからメンタル面までを10原則にまとめたアドバイス集。

クリエイティブの授業クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために

 著者は新聞を黒塗りにして単語を浮かび上がらせる手法で詩を綴り、詩集「Newspaper Blackout」で「ウォール・ストリート・ジャーナル」に取り上げられる。本書「Steal Like an Artist」では「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストにランクインしたという、作家・アーティスト・講演家です。

 正方形のオシャレな装丁に、少ない言葉での一行アドバイス。そして経験に基づく説明文と、他のアーティストからも引用付きという形式で、ポンポン頭に入ってきます。すぐに読み終えるでしょう。創作に対する気分も軽くなる感じです。


 アナログとデジタルの棲み分けやら、検索の資料活用、居場所としてのSNS利用、その他大勢との距離感など、インターネットがあたり前にある世代のためのクリエイティブ指南になっています。

 大枠は、1.大好きなアーティストから良いところを盗み、2.整理・収集をきっちりやって、3.そこから制約を受け入れて引き算によって作品を創る。ネットで発表、その繰り返し。

クリエイティブの授業(STEAL LIKE AN ARTIST)(実務教育出版)

 いくつかの創作カテゴリを持つ個人ブログをイメージした。作品アップで定期的に更新し続けることに意義があるということか。

 ただ、このアドバイス集には『評価を求めない』『定職をもつ』ともあって「無償で無性に何かを創りたくなる本」が到達点のようです。

クリエイティブの授業中身01

クリエイティブの授業中身02

クリエイティブの授業中身03

クリエイティブの授業中身04

クリエイティブの授業中身05

クリエイティブの授業中身06

クリエイティブの授業中身07

クリエイティブの授業中身08

ISBN-13: 9784788908055
▼目次(クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST "君がつくるべきもの"をつくれるようになるために
もくじ p.4-5
昔の僕へ by Austin Kleon(オースティン=クレオン) p.9
1.アーティストのように盗め! p.10
2.自分探しは後回し p.32
3.自分の読みたい本を書こう p.50
4.手を使おう p.58
5.本業以外も大切に p.70
6.いいものつくって、みんなと共有(シェア) p.82
7.場所にこだわらない p.94
8.他人には親切に(世界は小さな町だ) p.106
9.平凡に生きよう(仕事がはかどる唯一の道だ) p.124
10.創造力は引き算だ p.142
著者あとがき p.158
訳者あとがき by 千葉敏生 p.161
奥付 p.167

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「続ける・やめる」は脳でコントロールできる!
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