背景イラストの描き方 デジタル編
風景メインのデジタルイラストを、8人の絵師がテーマごとに分担して描き方を解説する、背景イラストのテクニック集。
背景イラストの描き方-デジタル編 (コミックス・ドロウイングブックNO.03)
巻頭ギャラリーに続き、アニメ背景会社「草薙」のエース「須江信人」インタビュー、そしてpixiv人気絵師「六七質」との対談。
第1章はグリッドを活用しながら、自然なパースラインを引く描き方と、パースの難しいモノの作画。2章は風景メインのイラストで、人物を入れる時のバランスや影の付け方。3章は、よくある7場面(背景)の線画+パース線・人物シルエット付きのフリー素材。
4章は自然物(木、花、草、水、岩、山など)の要点となる描き方とバリエーション。5章は写真をもとにして背景を描くメイキング2つ。
6章は「風景メインのキャライラスト」をテーマに5人のイラストレーターがメイキングを披露する。7章は、自由テーマで2人のイラストレーターに独自の世界観や雰囲気まで解説してもらうメイキングになります。
巻頭から16ページまでと、第5・6・7章がカラーページという編集です。
■背景イラストの描き方 デジタル編(誠文堂新光社)
「背景イラスト」という括りで8人のイラストレーターが描いているにもかかわらず、作品の雰囲気はずいぶんと違っている。面積の大半を人物が占めるキャライラストと違って、きっちりしたパースと構図の風景画にわずかなキャラが入る背景イラストは描き込みの量も多く、筆のタッチまで大きく影響します。
何かに拘りがあって(電車などメカのある風景、廃墟のある景色、独特の色使いなど)、得意とする描き方が見つかるまで試行錯誤するしかない様に思う。それを見つけて、究めれば世界観のあるイラストレーターとなるのか。
ISBN-13: 9784416811474
▼目次(背景イラストの描き方 デジタル編)
もくじ p.2
Illustration Gallery p.3-11
アニメーション背景会社 草薙 p.12
須江信人インタビュー:デジタル化によって、絵を描くことに対する限界がなくなった/イメージを自分の中に仕入れて、それを表現する技術を身につける p.14
須江信人x六七質 スペシャルクロストーク:絵を描き続けるということが持つ意味 p.18
Chapter 01 グリッドを活用して、パースの合ったイラストを描く 六七質 p.23
ラフのイメージに合ったグリッドを作るということ。/同じパースを使って、別イメージのイラストを描く/パースのずれやすい、ものの描き方(パイプ、屋根、窓、階段、すべり台)
Chapter 02 背景&人物のバランスと、影つけの基本 川西ゆい p.43
背景と人物のバランス/影つけの基本
Chapter 03 背景 線画素材 p.53
商店街/高層ビル街/教室/夜店/ビーチ/和室/洋室
Chapter 04 自然物の描き方 りりんら p.67
木を描く/花を描く/水を描く/雨を描く/草、砂、岩、石を描く/山を描く/
Chapter 05 写真をもとに背景イラストを描く ふぉ~ど p.81
夕方の踏切を描く/日中の通学路を描く
Chapter 06 シーン別、背景イラストの描き方 p.97
廃工場x夕暮れx朽ちた自然物 六七質 p.98
古い街並みx坂道x看板 六七質 p.102
女の子の部屋xベッドx夜 ぽんず p.108
学校x桜x青空 藤ちょこ p.112
雪x列車xホーム バーニア600 p.118
Chapter 07 人気作家のカラーイラストメイキング p.123
見るものを絵の中に誘うイラストレーション 六七質 p.124
風を感じるイラストレーション sime p.134
奥付 p.144
◆空の記憶 新海誠美術作品集
◆新装版 風景画の描き方
◆学校では教えてくれない風景スケッチの法則
◆背景画集 草薙 一覧